ガラスコーティングの基本知識と知っておきたい情報

ガラスコーティングとは

ガラスコーティングとは、車の表面をガラス質の被膜で覆うことです。
一般的に、車には何層もの塗装がされていて、その上にクリア塗装をしてツヤを与えています。さらにそこにガラスコーティングをすることで、さまざまな効果を加えることができます。
ガラスコーティングの他にも、コーティング剤にはポリマー系が存在します。
ポリマー系のコーティングには、施工がしやすいことと、ツヤを出しやすい特徴があります。こういった点が人気となっていたのですが、被膜が柔らかく油脂成分を多く含んでおり、長持ちさせることが難しい欠点がありました。そのため、ツヤの維持のためには定期的なメンテナンスが必要となります。
ガラスコーティングは固い被膜を形成し、ポリマー系のコーティングよりもコーティングを長持ちさせることができます。現在の主流はガラスコーティングに移り変わってきています。

ガラスコーティングの効果

車のボティを保護する

ガラスコーティングを施すことにより、車のボディーの上に硬い膜がかかったようになります。
家にあるガラスを思い浮かべてみてください。容易には傷つかないはずです。
車の走行中には、砂や小石が飛んできます。砂利や土を運んでいる車の後ろを走行していると、その危険性が高まります。
ガラスの硬い膜が車のボディーを覆うことで、こういった傷から守ることができます。

ツヤの維持

小さな傷であっても傷がついてしまうと、車のツヤが低下をします。表面がつるつるとしていると光が一定方向に反射されてツヤが生まれるのですが、表面に傷がついてデコボコとしていると、光の乱反射が起こってツヤがなくなってしまうのです。
紙やすりでつるつるしたものの表面をこすってみるとよくわかります。最初はツヤツヤと輝いていたのに、紙やすりでこすって傷をつけるとツヤがなくなってしまいます。
車の走行中には、砂埃や小石などが飛んでくることがあり、こういった小さなものでも車に傷をつけてしまい、ツヤを低下させる原因になります。
ガラスコーティングは硬いため、傷がつきにくい特徴があります。それによってツヤが維持されます。

汚れを洗い流しやすい

砂埃などが車に付着してしまっても、水で洗い流すだけで落とすことができます。
洗車をするときには、さまざま手順を踏まなければなりません。まずはタイヤやホイール周りに水をかけて洗い流します。そして、バケツに水と洗剤を入れてよく泡立てて、泡を柔らかいスポンジにつけて優しくこすって車の下部を洗います。上部は水をかけて洗い流します。そして、側面やボンネットをスポンジでこすって洗います。最後に全体に水をかけて洗い流し、吸水しやすいタオルなどで水気を拭き取ります。
このように車の洗車にはさまざまな手順が必要で、洗いあげるには大変です。しつこい汚れは落ちにくいこともあります。
汚れが落ちにくいのは、ボティの表面に細かな傷がついていて、その傷に汚れが入り込んでしまっているからです。
しかし、ガラスコーティングをしておけば、水をかけるだけでもある程度の汚れを落とすことができます。表面に傷がなくつるつるとしているとものが転がりやすいように、車のボティ表面がつるつるしていると、汚れがつきにくく落としやすくなるのです。
しかも、コーティングによってツヤが生まれるため、ワックスがけの手間を省くことができます。車のメンテナンスに時間をかけられない人にとってうれしい働きです。

雨染みをつきにくくする

雨染みとは、イオンデジポット、ウォータースポットとも呼ばれている汚れのことです。雨水に含まれるミネラル、ホコリ、油などが混ざり合って形成されます。放っておくと落としにくくなります。
イオンデジポットとウォータースポットは、出来方に違いがあります。
イオンデジポットは、ボティについた水分が熱によって急激に蒸発をし、ボティにミネラルや油の成分だけが残って、シミになってしまったものです。
ウォータースポットは、ボディについた水滴がレンズになって熱を集め、ボディの塗装面が焼けた状態です。虫眼鏡で光を集めると熱が生まれるのと同じ原理です。塗装面に穴をあけることもあります。
白いうろこ状の汚れで、黒い車の場合は汚れが目立ち、白い車の場合は、くすんだような、薄汚れたような印象になります。

色あせを防ぐ

日光に当てて干している洗濯物は、月日が経つと色あせてくることがありませんか。紫外線は色の化学的な結合を破壊して、色あせの原因になります。車は屋外に駐車をし、屋外で使用をします。つまり、長時間紫外線にさらされ続けているのです。長時間紫外線に当たることでボディに使用されている色の化学的な結合が破壊され、購入したときと少し違った色になってしまうことがあります。黄色やマゼンダ色は特に色あせしやす色です。
ガラスコーティングとともに紫外線対策もしておけば、色あせ防止に役立ちます。

リセールバリューの維持

ボティの状態をよく保つことは、リセールバリュー(一度購入したものを販売する際の価格)の維持につながります。
車を売るなら、できるだけ高く買い取って欲しいものです。高く買い取ってもらうためには、車の状態をよく保っておく必要があります。傷がついているようでは、査定額に影響を与えてしまいます。どんなに運転に気をつけていても、走行中に飛んでくる小石や砂などによる傷を防ぐことは難しいです。
しかし、ガラスコーティングをしていれば傷がつきにくく、傷の少ないようい状態を保つことができれば、リセールバリューの維持につながります。

ガラスコーティングの耐久性

ガラスコーティングの耐久年数は3~5年ほどです。紫外線の影響や駐車状況によっては、もう少し寿命が短くなります。それでも、油脂系コーティングが1か月ほどしか持たないことに比べると、高い耐久性があるといえるでしょう。
ガラスコーティングの耐久性を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。「○年メンテナンスが不要」と謳っていることがありますが、何もしなくてよいのではありません。ここでいうメンテナンスとはワックスがけのことです。汚れは付着しにくくなりますが、洗車は必要です。

ガラスコーティングの費用

車の大きさによりますが、プロに依頼をすると4万円から10万円ていどです。強度が高い2層構造にすると料金が高くなり、8万円から14万円ほどします。
費用が高いと感じるかもしれませんが、洗車が楽になる、傷がつきにくくなる、ワックスがけの手間を減らせる、ワックスがけにかかる費用を抑えられるといったメリットを考慮すると妥当だと考える方もいるのではないでしょうか。
ガラスコーティングをプロに依頼すると、作業に1日から5日ほどかかります。その間、愛車を使うことはできません。毎日車を使用している方は依頼を難しく感じてしまうかもしれませんが、休日や電車通勤できる日など車を利用しない日があれば、そのときに依頼をしてみるとよいでしょう。

ガラスコーティングのまとめ

ガラスコーティングをすることによって、傷がつきにくくなる、ツヤを維持できる、リセールバリューの維持につながるなど、さまざまなメリットを得ることができます。油脂系のコーティングに比べると費用が高い点が気になるかもしれませんが、メリットも考慮してガラスコーティングの施工を考えてみてはどうでしょうか。